じつは、ここ最近、模型製作は、多忙のため休眠状態となっています。それでも、新製品が発売されればとても気になりますし、模型雑誌の類いは、毎月、一応はチェックしています。そんなわけで、近作はないのですが、過去のジオラマ作品などを、こちらのページで、ご紹介していきたいと思います。とはいえ、今後、もし、模型制作ができるような環境が整ったら、新作もアップしていきたいと考えています。ご期待ください。
●このディオラマは、モデルグラフィックス誌主催のティーガーコンテストに出品したものです。使用キットは、タミヤ1/35ティーガー後期型、ドラゴンモデルズ製ティーガーエースフィギュア、タミヤ製1/35BMWバイク、などなどです。
ティーガーは、エッチングパーツを一部使用したほかは、ストレート組みです。コーティングは薄く塗り付けたパテにドライバーでモールドを刻むという、昔ながらの方法で行いました。また、地面はミラコンと公園などで拾ってきた土で制作。建物はスチレンボードから作りました。
●ベース(台座)の製作。
ベースが美しく仕上がっていると、作品の見栄えが、まったく違います。今回、使用したベースは、工業高校で板を加工してもらったものです。
このベースにオイルステインを塗り、スプレー式のニスを吹き付けました。光沢が出るよう、かなり厚く塗り重ねました。
●地面、及び建物の製作。
地 面はミラコンに木工用ボンドを混ぜたもので作りました。ただ、ミラコンだけでは、踏み固められた土のテクスチャーを表現しづらいです。そのため、無舗装の 道や、公園などで拾ってきた土や砂、小石などを、少し振り掛けてやっています。オーバースケールなのですが、土らしい、いい雰囲気が出ます。その後、リキ テックスで筆塗り。単調な地面に、少しづつ変化をつけて塗ってみました。
建物はスチレンボードから製作しました。石の目地は、鉄筆でけがいてモー ルドをつけていきます。その後、モデリングペーストを全体に塗り付け、リキテックスにて塗装しました。とにかく、石の質感がなかなか出せず、何度も試行錯 誤を繰り返しましたが、どうにか、思い通りの仕上がりとなりました。
●車輌、及びフィギュアの製作。
車輌は、ショーモデリングの エッチングパーツを使用した以外は、ほとんどストレート組みです。コーティングは、車体表面にパテを盛り、ドライバーで刻み模様を入れていくという、昔な がらの手法をとっています。塗装はラッカー系を基本に、リキテックスでウェザリングを施しています。
このジオラマを作った当時は、現在のようなチッピング塗装はまだ行われておらず、バーリンデン風の塗装が全盛の時代でした。この車輌も、多分にバーリデン風の塗装がなされています。
フィギュアはドラゴン、ファインモールド、タミヤなどの混合です。ただ、ヘッドは、すべて、ホーネットに換えてあります。
●マーキング&ウェザリング。
ターレットナンバーは、アセテートフィルムでマスキング用の型を切り、リキテックスを吹き付けて描いています。ウェザリングは、エナメル系塗料と、リキテックスによって行っています。こちらも、今風のものではなく、当時流行していたバーリンデン調で行っています。
履帯は、タミヤのキットに入っていた連結プラのものをそのまま使っています。その後、モデルカステンの連結可動式などが発売されますが、この当時は、私の知る限り、これが最もリアルなものでした。
AFVモデルのウェザリング材料として、パステルが用いられるようになって久しいですが、ひとくちにパステルといっても、メーカーによって特性があり、使い分けることもときに必要かもしれません。ゴンドラのパステルは、粉末にしやく、ノリもいいです。ですが、その反面、定着が弱く落ちやすいともいえるかもしれません。
ゴンドラのパステルとは逆に、ヌーベルのパステルは、ノリがいまひとつなぶん、定着については、ゴンドラよりはわずかに強いかもしれません。浮きサビや砂埃の表現はゴンドラを、煤などの表現はヌーベルをと、それぞれ使い分けています。
もともとは、イラストを描く時に使っていたアクリル絵の具です。色によって透明度のあるもの、ないものがあり、それらを使い分けることで、表現の幅が広がります。水で溶くことができ、乾けば水に溶けない、というところも、模型には向いているかもしれません。
こちらも、仕事で使っていたものを転用しています。ただ、ホーミのY1のようなカップを持たないハンドピースは、模型には向かないと思います。と同時に、カップが外せるタイプも、意外と掃除が面倒です。ハンドピースの上部に大きめのカップが一体となったものが、最も模型に適しているように思います。
私としては、最も重宝しているアイテムです。基本的にパステルですから、粉末にすることももちろん可能ですし、また、エンピツという特性を生かし、モデルの表面にそのまま直に塗り付けることもできます。こちらも、各メーカーからさまざまなものが発売されていますが、それらの特性を生かして、活用したいものです。
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